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人材育成の観点から「経営」「教育」「メディア」について考えます。

質の高い情報を効率よく引き出す方法は「ラリーの緩急」!?

◆取材先との言葉のラリー 最近は、マスコミに内定している学生さんと一緒に取材することがあります。そこで面白いのは、自分の技能が映し鏡になって見えるということです。 僕が社会人になってから培った技能が、彼らとの比較によって浮かび上がってきます。…

イチロー選手は本当に衰えたのか。「年齢」が生む世間の空気。

◆イチロー選手の心身に関するデータに特化した骨のある記事が読みたい イチロー選手のシアトル・マリナーズへの入団、そして、特別補佐への就任と、サプライズなニュースが飛び交っていますね。 さまざま人が、イチロー選手の進退について語っていますが、私…

「一人クロスファンクション」を目指す私のキャリア。独立します!

私はこの度、今月いっぱいで産業能率大学総合研究所を退職し、独立します。 関西から東京に来て5年。本当に多様な人々と出会い、多くのチャンスに恵まれました。 そんななかで、独立という道が、最も自分らしく仕事ができる道だという思いに至り、決断いた…

「なぜ新聞を読まなくなったと思う?」の問いに考えること

大学にいると、メディア関係者からこの問いをよく聞きます。 僕自身もなぜ読まれなくなったのかということは常々考えてきました。 結論から申し上げると、最近思うのは、「そこにあるもの」ではなくなったからではないかということです。 私は忙しい日でなけ…

ワークショップを実践!新人記者が活躍するために必要な「学び」とは!?

先日、マスコミの内定者を対象に「記者の学びを語り合う 理論と実践のワークショップ」を開催させていただきました。 4月からマスメディアへ就職される皆さん、誠におめでとうございます。記者の皆さんの奮闘に、これからの日本の未来がかかっていると言っ…

スクープを出す前夜に思うこと

◆スクープとは◆ スクープといえば、世間に知られていない注目すべきニュースをいち早くつかみ、大きな見出しを付けて大々的に報じるというイメージがあります。時には、多くのメディアが追いかけて報道し、ウェブだとバズったり、週刊誌だと完売したりと、国…

【ワークショップの参加者募集中!】記者職内定者対象「記者の学びを語り合う理論と実践のワークショップ」を開催させていただきます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日時:2018年3月18日(日)13時半~17時半 場所:早稲田大学大隈記念タワー(26号館)501教室 参加費:無料 対象者:今年4月から記者になる方 定員:20名(定員になり次第、締め切…

日本人はニュースに対して受身な国!?

◆ニュースは双方向で議論されているか IT技術の進展により、誰もが情報の発信者になれると言われて久しくなりました。手軽に機材やソフトが手に入るようになり、技術さえあれば、プログラミングをしてサイトを開設し、記事や動画を編集し、インターネット…

本を企画するときに考える5つのこと

◆本の企画の実践知◆ 新聞社を退職してから、私は本を編集する仕事をしてきました。ジャンルは学習要素を含んだビジネス書です。 記事と本は、同じ文章を扱うという意味では親和性が高いのですが、情報量が全く違うので、それに伴って視点が異なります。 さら…

フェイクニュース現象に見る「ニュース本来の役割」とは!?

■フェイクニュース現象 最近、事実に基づかない内容がニュースとして発信される「フェイクニュース」の問題が話題になっています。米大統領選でのデマの発信によって発砲事件を引き起こした「ピザゲート」事件や、英国のEU離脱の際の誤った拠出金額を公約…

東大生、トップアスリート……。あらゆる分野で「一流」と呼ばれる人の共通点とは!?

気が付けばもう5月。急に暑くなってきました。つい先日、と言っても3月ですが、大学院修士課程を修了しました。激動の2年間でしたが、何とか走りきることができました。 振り返ってみれば、高校時代はサッカーの名門校でプロ入りするチームメートを間近で…

あの日の記憶。記者として震災に向き合った忘れられない1日

東日本大震災から6年が経ちます。 2011年3月11日の発生当時、私は近畿地方のある新聞社の支局で、沿岸部に押し寄せる津波の警戒をしていました。電車などの交通機関がどれくらい乱れているのか、片っ端から電話をかけて取材をしていました。 そんなとき、「…

文章のフォークボールの投げ方!?池上彰・竹内政明著「書く力」を読みました!

池上彰さん、竹内政明さんの対談形式で進む新書「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」を読みました。 テレビでお馴染みの元NHK記者の池上さん、読売新聞の一面の下にある「編集手帳」を担当されている論説委員の竹内さんによる本が、朝日新聞出版から出さ…

間違った情報で文章を書かないために気をつけるべき5つのこと

技術の進展とともに、年々、情報発信が身近なものとなっています。ネット空間を中心に玉石混交の情報が渦巻いているなかで、最近、DeNAの運営していたサイトなどで、誤りのある記事による情報発信が問題となりました。デジタル情報が溢れかえっていますが、…

新聞社の記者育成は、OJTという名の放置なのか!?

だいぶご無沙汰のブログになってしまいました。修士論文の佳境を迎えています(ブログ書いてていいのか...)。 現在は調査報道のプロセスに関する研究をしていますが、その研究の一環で、記者にインタビューをする度に、「新人時代、育成なんてものはなか…

新聞社はなぜ人材マネジメントの地平にのらないのか

◆人材育成の研究が少ないマスコミ業界◆ 私はジャーナリズムと人材育成の研究を始めてから、「人的資源管理」(HRM:Human resource management)や「人的資源開発」(HRD:Human resource development)といった領域のなかで、なぜマスコミ業界の企業を対象と…

連休に効率よく勉強するための5つの方法

◆「なんて怠惰な人間なんだ!」と後悔しないために◆ 休日が近づくと、「よーし、連休に一気に勉強するぞー」なんて意気込んでみたものの、いざ連休になるとダラダラしてしまって、勉強が思うように捗らなかったという経験はありませんか。 意志が強い人なら…

新聞記事と就職活動は似ている!?

◆記事と就活に共通点がある?◆ 就職活動シーズンが到来しているようです。大学院の周辺では、就職の話題になることが多く、曲がりなりにも一足先に就職活動を経験した私の体験談を聞かれることが増えてきました。 実は私、面接で落ちたことないんです。 すい…

記者がインタビュー中、頭の中で考えていること

この前、大学院の同級生と雑談をしていて、インタビューの話になりました。彼は先日、インタビューをしたらしいのですが、取材経験がなくてあまりうまくいかず、どうやって話を聞けばよかったのか、少し悩んでいるようでした。参考になるかなと思い、雑談が…

なぜニュースは事件や事故を報じるのか!?

ニュースで、毎日のように取り上げられている事件・事故。人々が営みを続けている以上、大きなものから小さなものまで、日々、事件・事故は起こっています。そして、その中でごく一部だけがニュースとして報道されています。 報道機関が、ある事象をニュース…

文章を書くためのマインドセット

◆文章と向き合って気付いたこと◆ 時々、「文章をうまく書けないんですよ~」という声を聞きます。文章を書いたことがない人はほぼいないのに、うまく書けないのはなぜでしょうか。おそらく文章そのものの書き方を習ったり、試行錯誤して書きまくったりした…

「かわいがられる人」のコミュニケーションとは?

◆かわいがられるためのコミュニケーション◆ 世間の流行を把握したり、企画のヒントを得たりするために、定期的に本屋に立ち寄るのですが、最近ふと目に止まったのは「かわいがられる力」というタイトルの本でした。というのも、先般、大学院の先生方が、企業…

記者の“思考停止状態”は会社の影響なのか!?

◼︎ビジネスで求められる主体性 最近、最先端の研修やビジネスパーソンとして備えるべきスキルについて、見たり、考えたり機会が増えました。若手であれ、部下を持つリーダーであれ、どんな階層にいる人々にも求められる力は、主体性を持って、相手を納得させ…

記者は上司や先輩よりも、他社から学んでいる!?

◆他社の記者と大半の時間を過ごす特殊事情◆ 皆さんはある組織に属したとき、誰から学びを得るでしょうか。上司、先輩、社内外の研修講師でしょうか。私の記者経験からすると、もう一人、大きな存在がいたことを思い出します。それは、他社の記者です。 新聞…

臨場感を持ったエピソードを聞く3つのコツ!?

◆エピソードを詳しく聞くのは案外難しい◆ 皆さんは、「あの人ってどんな人?」と自分の友人について尋ねられたとき、どのように答えていますか? 先日、ある先輩から「辻さんは、誰かのことを話すとき、その人の『エピソード』を話すよね」と言われました。…

核心的な情報へ迫るために3つのタイプの“おじさん”を探せ!

先だって、大学院の中原先生のレクチャーを聞いていて、人材開発を支える正しい情報収集のポイントの一つとして、キーインフォーマンツ(カギとなる情報提供者たち)を見抜くことの大切さについて学びました。 「どのような情報が得られるか」は「誰から聞く…

記者から取材されて気付いたこと

◆初めて取材を「受けた」◆ 先日、ある雑誌の記者から取材を受けました。いつも取材を「する側」で、「される側」に立つのは初めてだったので、どういう感じなのだろうと、期待と不安が入り交じりながら臨みました。取材テーマは詳しく触れませんが、自らのキ…

対話によって真実は導き出される!?

◆見たまま、聞いたままは真実か◆ 「編集は情報を都合良く改変するので悪だ、聞いたままを伝えることが尊し」というようなニュアンスの言葉を耳にすることがあります。編集が介入することは、純粋な情報が伝わらないのではという、情報の受け手による懸念の表…

組織の専門集団から離れて気付くこと

◆取材は1対1がやりやすい◆ 本職は編集の仕事なのですが、今でも時々、ライターとして取材をしています。新聞社時代と違って面白いなと感じることは、取材をしたことがない人に同席してもらっていることです。 特別な場合を除いて、取材が一番しやすい環境…

遺族の前で「泣く」か「泣かない」か

◆最も難しい取材の一つ◆ 取材は、森羅万象さまざまなものが対象になりますが、その中でも最も難しい取材の一つが、遺族の取材です。事件、事故、災害などで、身内を亡くされた方に話を聞かせてもらう。極めてナイーブかつセンシティブな取材です。 仮に身内…